2014年1月19日日曜日

歴史認識


118日の産経新聞で、一筆多論、中静敬一郎氏による“先人が決着をつけた「戦犯」問題”を読んで、今更ながら、安倍首相の靖国神社参拝に対する中国や韓国の非難、歴史認識について考えてみた。

即ち、我が国では先の戦争における講和条約が発効(昭和27428日)して間もなく、「戦犯受刑者の助命、減刑、内地送還」を求める国民運動が巻き起こり、4千万人の署名を受けて、衆参両議院はほぼ全会一致で彼らの赦免決議を採択した。そして、講和条約第11条に基づき関係各国の了解を得て、受刑者を釈放するとともに、昭和2886日には、A、B、Cの各級戦犯者を犯罪者と見做すのではなく、公務で亡くなった「昭和殉職者」として、その遺族たちに遺族年金、弔慰金を支給する戦傷病者援護法の一部改正を行った。また靖国神社への合祀も当時の手続きに従って進められた。

上記の根拠となったのは、あの戦勝国によってなされた東京裁判が、現在文明における法の基本的原理である罪刑法定主義を無視して、犯罪を事後において規定し、その上、勝者の敗者に対す一方的裁判であったという認識(27129日衆議院本会議における山下春江議員の発言など)からきている。

この当時のことを思い起こせば、我が国にはあの戦争での戦犯者はいなくなっており、またこれは当時、関係各国の了解も取り付けてあったのである。

あのころを顧みるとき、最近の中国や韓国はもちろんのこと、日本の一部マスコミや政治家までが、東京裁判の正当性を認めA級戦犯は戦争犯罪者としているのは歴史認識を誤っていると断言してもよいのではなかろうか?

5 件のコメント:

  1. 安倍さんは、何故このような説明をしないのでしょうか?これが事実としても中韓両国の戦争指導者に対する被害者意識は払拭出来ないのだから、わざわざ、神経を逆なでするのは国益を害する行為ではありませんか。

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    1.  ついうっかりしていて返事が遅くなってすみません。
       安部さんは靖国神社参拝について、彼なりにしっかりと丁寧に説明しています。
       戦犯については2011年8月30日に”民主党の新代表に野田氏ー首相指名へ”のところでも書きましたが、パソコンで”戦犯”を検索すれば詳しく説明されていることがわかります。
       なを念のために申し添えておきますが先の戦争で日本は韓国と戦ったのではありません。当時の韓国は日本の一部で共に戦ったのです。
       また今の中国は話せばわかる国であると言えるでしょうか。 中国の歴史認識については本稿の2012年3月17日でも南京事件について書きました。中国では安部さんの靖国神社参拝をヒトラーの墓に花を供えたようなものだといっていますが習主席は現在のヒトラーであると書かれた新聞記事を見たこともあります。
       日本の国論が自虐史観と自由主義史観に分かれているのは不幸なことです。
                                                     横井 寛

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    2. 太平洋戦争は二つに分けて考えるべきだと思います。
      一つは欧米列強との人種戦争。
      もう一つは朝鮮、中国への侵略戦争です。
      日本と朝鮮は別な国です。
      これを否定する人はいないでしょう。
      その朝鮮を併合したわけですから、これを武力を持って支配しようとしたと言われても反論できません。
      満州も本来の日本の国土でないことは明らかです。
      しかし欧米列強との戦いはインディアンや南アメリカ、多くのアジア諸国のような植民地や国歌の滅亡にならないための戦いだったと理解すべきです。
      それがまさしくマッカーサー証言「日本はセキュリティーのために戦った」につながるのだと思います。
      当時は弱肉強食の時代であり、植民地保有が当たり前の時代であったので弱い中国を植民地にして何が悪いという気持ちが日本人にはあるかと思いますが、中国韓国は欧米には文句言いませんが日本には言いたいのでしょう。

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    3. 匿名氏へのコメン
      貴兄がどのような方かは存じませんが、
      ・・・歴史を学ぶべきは韓国だ、「日韓併合」が韓国を救った・・・
      という本があります。これは黄文雄著;「韓国は日本人が作った」(ワック出版)本体933円+税という本の「帯」に書かれた文章です。これは韓国人でも日本人でもない台湾の人が書いた本です。
      できれば貴兄もこの本をお読みになってから韓国のことを論じてください。
      また、日本が侵略国家であったのどうかについては、あの有名な田母神俊雄氏の論文:「日本は侵略国家であったのか」をお読みになってからにして下さい。これはパソコンで検索すればすぐに読めます。私の歴史観は田母神氏のそれとほぼ同じです。
                              横井 寛

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